地面が割れた日

地面が裂けた日。 その時僕は君と一緒だった。君をめちゃくちゃにしたかった。

地面が割れた日。僕は君と一緒だったが。君は遠く離れていて、岸壁の向こうで白い月が傾いて血を流した。

いつか海のなくなる日まで。ずっとこうしていようと思った。波の合間から、カモメの飛翔。須く許される日が来ることを願った。

地面が裂けた日。あなたは小瓶に黄色い押し花を残していった。

願いは叶えられずに、祈りだけが残った。