郊外の鳥たちを見てきたわけだが、かなり独特な表現かつ、内容の難解さであったので、いくらか書き残していきたい。
スタンドバイミー
20世紀少年
または、その不条理性からカフカの作品とも類似しているとも言われる
私はここに、個人的に島口大樹氏の『鳥がぼくらは祈り、』をあげたい
それはどちらも僕たち、であり、鳥たち、の物語であるから。
それは集団の連動と、その消失の物語である。
島口氏のいささか都会風の書きぶりと、郊外との比較。
あの音が鳴りやむとき、音の中に住するということ
そして夢の中の鳥 青い鳥、というのは示唆的すぎて、ちょっとやりすぎでは?と思うわけだが
鳥たちというのはそれぞれの鳥である。多様な鳥である。
また彼らはどこまで繋がっているのか。つまり、あの子供たちの回想と現実の場面はどこまで夢でどこまでが本当なのか。
測量器のカメラで、望遠鏡で捉えられた彼らは、実際の彼らであったのか。
あからさまな夢に見た青い鳥や、線路を歩くシーンなどは、それ自体何か説明しているようで何も語ってはいないように見受けられる。
郊外の鳥の声がずっとずっと響く 電車の音と
これら郊外に住んだことある人ならわかるだろう
環境に絡め取られた集団たち